パフォーマ588を買い取りました。68LC040の思い出
こんにちは。
本日、Macintosh Performa 588を買い取りました。

Performa 588……いやあ、久しぶりに見ました。懐かしすぎる。これはもう仕事を忘れて思い出に浸ってしまう案件です。
CDに付属していた 3D アトラス
この Performa 588 を見て真っ先に思い出したのが、「3D アトラス」 というソフトです。
当時のMacintoshには購入時にCDが同梱されていて、そこに最初から入っていたんですよね。ゲームかと思いきやゲームじゃなくて、地球をぐるぐる回して世界中の国や都市の情報が見られるソフトです。衛星写真を使ったリアルな地球儀がMacの画面の中でグルグル回る。インターネット普及前の時代ですから、百科事典的な感覚でずっと眺めてた記憶があります。「パソコンってこんなこともできるんや」と感動したやつです。
あれ、地味に時間溶かすんですよね。「カナダってこんなに広いんや」「南極大陸って意外と整ってる形やな」ってずっと見てられる。付属CDなのに本体より長く遊んでたかもしれない。
自分でインストールした The Tower
もうひとつ外せないのが The Tower です。
これは付属ではなく、自分でインストールしたゲームです。このPerforma世代のMacに入れて、めちゃくちゃ熱中しました。超高層ビルを建てて管理するシミュレーションゲームで、テナントを入れて、エレベーターを設置して、火事が起きたら消火して、ゴキブリが出たら駆除して。はたから見たら地味なゲームなのに、なぜかやめられない。「もう一個フロア追加したら寝よう」と思いながら気づいたら日が変わってた、あの感覚。
今のゲームと比べたら圧倒的にグラフィックも粗いし、音もピコピコしてるだけなんですけど、熱中度でいったら引けを取らない。というか今やっても普通に面白いと思います、あれ。
そして本題、68LC040 と 68030 の話
さて、Performa 588 のCPUといえば Motorola 68LC040(33MHz) です。
これ、当時は「LC040ってどうなん?」って結構議論になってたんですよね。
我が家のMac遍歴を少しご紹介すると、LC II → IIvx → Quadra 840AV → Power Macintosh 7600/120 という流れでした。ありがたいことに全部買ってもらってます。
LC II が 68030(16MHz)、IIvx が 68030(32MHz)。そして Performa 588 世代になると 68LC040(33MHz) です。数字だけ見たら「1MHzしか違わんやん」って思いますよね。今となってはその感覚、すごくよくわかります。
でも当時は、1MHz の違いが劇的な差 に感じたんですよ。それは単純なクロック差だけじゃなくて、68030 と 68040 ではアーキテクチャがまるで違うから。命令パイプライン、内部キャッシュ、整数演算ユニットの構造……あのあたりが根本的に変わっていて、体感速度が全然違った。
ただ、この「LC040」というのがくせ者で。
68LC040 は 68040 の FPU(浮動小数点演算ユニット)を省いたモデル なんですね。コスト削減のための廉価版CPUです。当時の価格差は相当なもので、フルスペックの 68040 を積んだ Quadra シリーズはずっと高かった。「030 か LC040 か 040 か」という違いで、同じようなフォルムのMacでも価格が 数万円単位で変わってくる 時代でした。子供心に「なんでこんなに値段ちゃうねん」って思いながら、カタログを穴が開くほど眺めてた記憶があります。
PowerPC が来たときの衝撃
そして1994年、Apple は PowerPC(601) へと移行します。
68030 vs 68LC040 vs 68040 でひいひい言ってた我々からすると、PowerPC の登場はもうレベルが違いすぎて笑うしかなかった。「あの悩みはなんやったんや」状態です。アーキテクチャがまるごと変わったんですから、比較するのも無粋なくらい。
でも、そこに至るまでの 68000 系の進化の話には、それはそれで濃い歴史があって。68030 と 68LC040 の 1MHz 差に一喜一憂していた時代があったからこそ、PowerPC のインパクトが際立つわけで。
あの頃の興奮を共有できる人が年々少なくなっているのが、ちょっと寂しいですね。
思い出に浸る時間も大事です
こういうビンテージMacが手元に来るたびに、仕事そっちのけで懐かしくなってしまいます。3D アトラスを眺めて、The Tower でビルを建てて、68LC040 のスペックシートを眺めた少年時代。
Performa 588、しっかり買い取らせていただきました。
大事に次の方へつなぎます。
それでは、また。